MANY PEOPLE株式会社 看護・介護 広島市

MANY PEOPLE株式会社

「社員の幸せを1番優先に考えられるような施設をつくりたい」と熱く語る、MANY PEOPLE株式会社 代表取締役社長の坂根様。

24年9月に広島市内で住宅型有料老人ホームを開設予定。「本当に医療・介護が必要な方たちの行き先が不足している中、社会インフラとして地域に位置付けされる施設つくりたい」と、創業への想いをインタビューしました。

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坂根社長の原点

栗田:
坂根社長の創業の思いや、今回どのような有料老人ホームを作っていきたいのか、一緒に働く仲間にどういったことを期待されているのかお伺いしたいです。まずは、坂根社長が大切にしている価値観をお伺いできますでしょうか?

坂根様:
働くことを通じて『地域・社会に貢献すること』『組織の中で一定のルールの下、社員自身が自発的に考え行動すること』『成長すること≒できなかったことができるようになること』の3つが大切にしている価値観です。
私の価値観を形成してるのは学生の時かなと思っています。私は熊本県の出身で野球を小学校から始めて野球中心の学生時代を送ってました。そこで学んで得たものが非常に大きく、社会人になってから学生時代に色々学んだことがリンクして今に至るのかなというところがあるので、原点は高校時代の野球部活動にあると考えています。
高校は公立高校で、文武両道をモットーにしながらも甲子園を目指していました。私の高校の野球部は特徴的で、長い練習時間の中の7割から8割が自主練習、残り2割は全体練習で自主練習でやった成果を出すというものだったので、そこで特に「自主性≒自ら考えること」を学びました。自主練習が強制されるわけではないので、人から言われてではなく、自分がそのチームの組織の中で、どうすれば貢献できるか、自分に足りないもの、伸ばしたいものは何かを考えて活動する力を身に付けることができました。結果的に甲子園には行けなかったものの、成功体験として社会人になった時もこの体験が役に立っており私の原点とも言えます。

栗田:
その当時では、かなり稀有なマネジメントだったように思います。

坂根様:
はい、そう思います。練習量という観点でしたら、するもしないも自分次第でした。私は練習量に重点を置いていたのですが、日々の積み重ねの中で失敗すれば、その課題を見つけ自分で反省をするという一連の流れを自分でなんでも考えながらやるという力をつけることができたのは、やはり非常に大きかったと思っています。
そこから大学の4年を経て、新卒で入社した銀行に14年間勤務した中でもそれが活かされました。先ずは、行動量、業務量をしっかりこなすこと、そして、自分自身でお客様が困っていることはこういうことではないか、そのうえで役に立つにはプラスでこんなことをする方がいいのではないか、このような提案がお客様には刺さるのではなかろうか、など自主的に考え行動し提案することが廻りより出来ていたように思います。お客様に喜んで頂く機会も多く、銀行、自分の仕事を通じて、お客様に、ひいては社会のお役に立っているな、と実感しながら仕事ができていました。高校で学んだことを社会人として再現性をもって行動できた成果だと思っています。

起業の背景

栗田:
起業されるに至った背景をお伺いします。元々会社を自分でやりたいという気持ちがあったんでしょうか?

坂根様:
自分が会社の社長とか経営をするということは全く考えておらず、定年の最後まで銀行員として全うしようと思っていました。銀行勤務時代に多様な経験を積み、多くの経営者様とお話をする中で、働きがいの原動力の1つに「お客様に喜んでもらい社会に貢献すること」が大きくあったことに加え、銀行勤務時代に今回私が起業するビジネスモデルに出会いました。その後、事業会社のCFOを経て、これを自分自身でやってみたらいい!とシンプルに思って、今般、独立・創業をしました。

栗田:
色々な業界があった中で、医療・看護・介護領域でチャレンジをしようと思った理由を伺いたいです。

坂根様:
銀行の時からこの業界に携わってきたからですね。直接的・間接的に関わった10年間で医療や介護の中でも様々なビジネスモデルのもと様々な会社や経営者の方がいることを見てきたのですが、その中で私は、正しいビジネスモデルを正しく経営し、正しい組織図・組織の仕組み・ルール、及び公明正大な透明性のある評価制度を作り、それに共感してくれる社員がいれば、大いに社会の役に立つ会社・組織・社員ができるだろうと思いました。たまたま、私はこの業界の方々と携わることで、多くのことを学ぶことができていたので、これを自分で社長としてやってみようと思いました。

業界への想い

栗田:
ここからは坂根社長がイメージされている医療・介護業界の解決したい課題、作っていきたい未来を教えていただきたいです。

坂根様:
描く未来では、企業理念にあるような社員の幸せを1番優先に考えられるようになりたいです。これは、CFOを務めた前職場の代表がよく言われていて、私の中にも刻み込まれています。医療・介護業界のようなダイレクトにお客様とやり取りをするビジネスでは、働く社員本人たちが幸せでないとお客様にもよいケア、サービスをすることができないと思っています。
皆さんもご存知の通り、医療・介護に関わる方たちの給与面などの待遇はまだまだ改善の余地があります。したがって、給与水準の向上はもとより、働く環境の整備、働き甲斐の醸成につながるような仕組みづくりをしていきたいと考えています。加えて、労働集約型産業にありがちな人間関係の摩擦をなくすことにも意識を置きたいです。人間同士なので何かしらの衝突は起こると思いますが、その大きな要因となる一つに情報の格差や属人化などから起こる摩擦があるといえます。それについてはICT・ITを活用して、透明性のある情報共有を行うことで解決、リスクの極小化を図ってきたいと考えています。このように、会社で問題があったとしてもそれを仕組みで解決できる組織を作りたいと思っており、それにより社員も働きたいと思える未来ができてくると考えています。
だからこそ、そのモデルになる施設を作り広げていくことが私の社長としての役目と考えています。

目指す有料老人ホーム像

栗田:
次に、どのような有料老人ホームにされていきたいのかイメージがあれば教えていただきたいです。

坂根様:
弊社の住宅型有料老人ホームの利用者の対象者は、要介護度の高い方と医療依存度の高い方を中心にお受け入れする施設です。いわゆる慢性期や終末期の方々で、最期のお看取りまでする施設というところが大きなコンセプトです。
本当に医療・介護が必要な方たちの行き先が不足している中、社会インフラとして地域に位置付けされる施設を作りたいと思っています。社員にとっても、看護師は臨床的なスキルを病院と変わらないほど維持できると思います。一方で、介護士の方は看護師と一緒にしっかり情報共有や連携をすることで、特に医療面のところの知識やケアっていうのが非常に身につけられるので、他の介護施設で働くよりも成長できると思います。その意味で、施設のコンセプトから、従業員にとってできなかったことからできるようになると感じてもらえる≒成長を感じられる機会の多さに繋がると思っています。

栗田:
社員の成長という観点で、看護師さんや介護士さんのキャリアの可能性について教えていただきたいです。

坂根様:
看護師、介護士の中で、スキルアップにつながるようなその専門の資格があるんですね。そういった資格の取得だったり、スキルアップをしたい成長意欲のある方たちに対しては、しっかり評価していきたいと考えています。

一緒に働く皆さんへ

栗田:
どのような気持ちを持っている方と一緒にお仕事をされたいとお考えでしょうか?

坂根様:
看護師の観点でいくと、最期までゆっくり利用者に寄り添いたい、主体的にメインプレーヤーとして働きたい、などの気持ちを持っている方が良いかもしれません。病院と違い、弊社の施設では医者は常駐しておらず、看護師が外部の医師と自ら主体的にコミュニケーションを取って連携をしていく施設となります。したがって、非常に主体性を持つことができるという点が病院とは異なる点です。また、利用者様が慢性期や終末期の段階なので、お看取りまで寄り添えるところに働きがいを感じる方が合うと思います。
介護士の観点では、やはり自身の介護職としてのスキルアップをしたいと思う方が対象となり得ます。介護度が高い方や医療依存度が高い方々を、看護師と一緒に連携しながら対応できるという点で、非常に医療的な観点を学べるというところは大きいと思います。

栗田:
最後に改めて、坂根社長が目指す施設に向けての工夫や想いを教えてほしいです。

坂根様:
想いとしては成長という観点ですね。看護師と介護士の職種間の連携っていうのはすごく大事になってくると思うんですけれども、現実問題として資格業務ですので、仕事の範囲は介護士ができる範囲よりも看護師ができる範囲の方が広いんですね。しかし、介護士だからこそ気付ける利用者様の状況・状態を看護師に正しく伝え、うまく情報共有、連携することで、看護師しかできない業務もより的確にできるようになる、利用者様にとって最適なケアサービスに繋がるため、これはとても大事なことです。
弊社では、職種に関係なく日々の食事の介助や入浴介助などの身体介護をするため、その専門職である介護士から学ぶ機会も多く出てくると思います。業務の重なりもあれば看護師しかできないものがあるけれども、それは役割の違いであって能力の差ではないので、できない部分はできる資格者がしっかり連携して行います。双方の役割の重なり合う部分については、人や職種によって得手不得手があるので、社員それぞれが他職種に学ぶような姿勢は重要だと考えています。

もうひとつは、組織の中の規律・ルールを守る意識を大切にしたいと思っています。
「①ルールを守る、②情報を共有する、③働く仲間を大切にする、④日々成長する、⑤道徳と経済を両立する」というこの5つの意識、行動原則は大切にしたいと考えています。

上手くいかなかった場合でも、人のせいではなく、ルールや仕組みを整えようという考えで組織運営を行っていく方針です。

求人情報

24年9月に開設される住宅型有料老人ホーム(111床)では、オープニングスタッフ(看護師、介護福祉士、サービス提供責任者)の採用活動をしております。少しでも興味がある方はぜひ採用ページをチェックしてみてください!

https://arwrk.net/recruit/manypeople

アトモニメンバーからの一言

  • 栗田 康二のプロフィール画像

    栗田 康二

    株式会社アトモニ|代表取締役

    入社後を考えた採用活動

    採用活動をする際は、こういった方と働きたい!といったメッセージが多くなるのですが、当然それが悪いことではないのですが、「入社後は皆さんが働きやすい職場のためにはどうしよう、医療・介護現場って連休が中々取れないから5連休取得できる仕組みに挑戦したい」など、採用するだけではない、入社後を意識した発言が多いのが坂根社長の特徴だと思います。過去の経験から多様な施設や経営現場を見てこられた坂根社長だからこそ、実現したい職場があると強く感じました!

  • 北尾 美凪のプロフィール画像

    北尾 美凪

    株式会社アトモニ|インターン

    自己で考える習慣の重要性

    坂根様は学生のうちから自分で考える習慣がついていたことで、その後のキャリアで有意に働くことが多かったご経験をお聞きし、考える習慣を身につけることの重要性を強く認識しました!また、社内の人の問題を仕組みづくりを行うことで解決するという方針からは「人間関係は会社に入ってみないと分からない」という、働く人が持つ不安をできる限り少なくすることを可能にしている、有効的な取り組みだと感じとても学びになりました!