株式会社ウーオ 水産×IT 広島市

株式会社ウーオ

「日本の水産業にとって、新しい流通をつくる」をミッションに、水産業の生産性向上と水産物の需給最適化の実現を目指されているウーオ様。日本の水産業界の課題解決に向けて泥臭く日々の対応を積み重ねることも多く、それでも「やる」と決めたのであれば、変化を楽しみながら進めていくウーオ様の特徴についてインタビューさせていただきました!

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ウーオについて

「日本の水産業にとって、新しい流通をつくる」をミッションに水産業の生産性向上と水産物の需給最適化の実現を目指されているウーオ様。水産マーケットプレイスアプリ「UUUO」と水産卸向け受発注業務効率化アプリ「atohama」の2つの事業の企画・開発・運営を行われています。約2年前に同じタイミングで入社された、セールス担当の草間さん、人事/カスタマーサクセスを兼務している森田さんにお話を聞きました。

※サービス詳細はこちらから確認ください (https://service.uuuo.co.jp/)

※サービス詳細はこちらから確認ください(https://atohama.uuuo.co.jp)

■取り組んでいること(業界の課題感もまとめています)
https://note.com/UUUO/n/n9f0bac2e6e4d?magazine_key=m7114af9db8e1#5de10455-b294-4dcb-9786-01d5e34309d4

インタビューした方

①セールス 草間さん
両親が獣医で、海の生き物が大好きだった幼少期。新卒で大手水産卸に入社し、鮮魚課で2年間、既存スーパーへの提案と物流に携わり現場の最前線を経験。その後は飲食店向けの大手広告媒体を扱う会社に転職し、新規開拓営業を担当。スカウトメッセージをきっかけにウーオを知り、ビジョンやメンバーの仕事に取り組む姿勢に惹かれジョイン。現在はユーザーの開拓から提案・導入まで一貫して関わっており、水産業界の構造をよりスマートにすべく、そこにウーオが介入する価値があると考え、志高く日々奔走中。

⇒詳細はこちら
https://note.com/uuuo/n/n51a8aaaca9b9

②人事/カスタマーサクセス 森田さん
広島県出身、株式会社フレスタへ新卒で入社し水産部門からキャリアをスタート。店舗で商品加工や販売を経験した後、約5年間人事担当として、採用、評価制度運用、社内教育(研修の企画や資格取得の推進など)の領域を経験し、並行してMBAも取得。「社外に出た時に自分のスキルは通用するのか?」という危機感から、当時ひとりめの人事を募集しているウーオに興味をもち、広島に拠点があるスタートアップでスケールの大きい事業に取り組めることに魅力を感じてジョイン。

⇒詳細はこちら
https://note.com/uuuo/n/neaf6ffcff436

栗田:
草間さんがファーストキャリアに水産卸業を選んだ理由はなぜでしょうか?

草間さん:
両親が獣医で、海の生き物が大好きだったこともあり、大学では水産学を専攻していました。フィールドワークで漁師さんにお会いしたり、船に乗ったり、様々なプレイヤーの方と会う機会によって、必然的に水産業界に興味を持ち、水産業界を志しました。水産庁に行く友人もいましたので「水産業界への想い」がある人は多くいたと記憶していますが、僕が一番熱いんじゃないかなと思います!(笑)

栗田:
流石です!でも、そのように強い想いを持っていながら、水産卸の会社から別の業界にキャリアチェンジをしたのにはどのような背景があるのでしょうか。

草間さん:
新卒入社した会社は、水産業界の中ではいわゆる大手企業でしたので、大きなスケールの中で挑戦できると期待していました。多くの学びを得ることができた一方で、どうしても大きな企業のイチ社員なので、どんなに活躍をしてもやりたいことができるまでには10年以上かかるという年功序列の文化があり、僕としては待てないと思い転職しました。

新しいことに挑戦をしよう!といったことよりも、既存の取り組みに対して時間を使うことが多かったです。それもそれで楽しかったんですが、僕自身は自分で新しいお客さんを獲得していくなど、とにかく新しいことに挑戦をしたかった。社内にも「新しい挑戦」をする方がほぼいなかったのと、日々同じ業務でルーティン化していたことも悩みでした。

2社目で飲食店向けの営業代行の会社に転職した理由は、シンプルに営業というものを体系的に学びたいという思いがありました。水産業界に新卒で働いてた時に、売り上げがどんどん伸びていった時も「再現性がないし、なんで売れたんだろう?」ということに、自分で答えることができなかったんです。水産業界では売れるかもしれないけど、外に出た時にどうなるんだろうと不安があったので、いい機会なのでいったん水産業界から離れ、営業について学んでみたいと思い選びました。

栗田:
2社目の経験を経て、草間さんは水産業界に戻られました。その理由を伺いたいです。

草間さん:
一言でいうと「縁」だと思います。前職に在籍をしていた時に、キャリアを考えるために転職プラットフォームに登録していました。その中で、弊社の万力からスカウトメッセージをいただいたのがキッカケです。正直最初はそこまでメッセージを見ていなかったのですが…話を聞くだけでいいからと、熱量高くお誘いがあったんです。一度だけではなく、何度も。それも毎回文面を変えて、あなたに会いたい感がとても出ていたので、話をしてみようと思ったところから話が進んでいき、今に至ります(笑)

そこで会社の成り立ち・今やっていること・想いを聞いたんですが、まさに僕がやりたかったことと一致していたんです。水産業界を一度離れましたが、水産業界の友人とずっと会っていたり、スーパーで魚を見たりする自分もいました。やっぱり水産業界が好きな気持ちはずっとあって、メンバーと話をしていると、その気持ちが再燃してきたんです。

次こそは水産業界を自分の力で1歩ずつでも変えていく!という気持ちになれたのと、当時の彼女(今は奥様)が広島出身だったことも相まって、弊社にジョインすることに決めました。

栗田:
万力さんの採用に対する想いが素晴らしいですね。テンプレートメッセージではなく、まず会いたい!熱量が凄まじいです。

業務内容について

栗田:
草間さんが日々対応されているセールス業務について伺いたいです。

草間さん:
明確にタスクが決まっているわけではなく、例えば僕は、メイン事業のUUUOとatohamaの対応割合は6:4くらいです。

UUUOでは、売り上げを最大化するためのセールスとして既存のお客様に出品されている魚を売ったり、プラットフォームに出品していただく・魚を購入していただく新規のお客様を探す営業をしたりしています。atohamaでは、業務支援システムの提案・導入支援・定着の全てを行っており、かつ今稼働している各プロジェクトのスピード感の確認や定着度合いについて日々入れ替わり立ち替わりでの対応を同時並行で行っています。なんでも屋さんですね(笑)

栗田:
2つのサービスの新規もしながら既存も対応する。そしてお問い合わせに対するカスタマーサクセスの役割も担う。これは中々大変ですね…。

栗田:
森田さんは人事業務をされていますが、加えてカスタマーサクセスもされている。カスタマーサクセス業務をお伺いしてもよろしいですか。

森田さん:
実はカスタマーサクセスとセールスの業務の境界線はまだ明確ではなく…私もセールスの方と同様に売上獲得に邁進することもありますし、セールスの皆さんがカスタマーサクセス的な動きをとることもあります。その前提で現在担当していることとしては、弊社のアプリを見つけて自動的に流入していただいた方の一次対応だったり、出品されたい方へアプリの設定や出品方法をオンラインでご説明したりするなどしています。

栗田:
勝手な業界イメージですが、お客様のネットリテラシーの観点から、例えば初期設定を、UUUOさんにすべて対応してほしい!といったご要望などはございませんか?

森田さん:
お客様によりけりではあります。ただ、導入の際にこちらがすべて対応してしまうと、その後の自走が難しいと思っています。できるだけ伴走しつつ手を離せるところから離すことを意識しています。

サービスについて

栗田:
UUUO様への問い合わせ、お客様のご期待はどこにあるのでしょうか?

草間さん:
出品の場合は売上をもう少し向上させたくてお問い合わせをいただくことが多く、購入の場合は全国から魚を仕入れたいというきっかけでのお問い合わせを多数いただきます。私たちの特徴として「全国どこでも繋がれる」強みがあり、アプリを使えば1回の出品で500社に対して魚の売り込みができます。そこまで電話もできないし労力もかけられないという方に便利さを感じていただき、活用いただくことが多いです。実際使っていただく方のご年齢にほとんど区切りはなく、平均40歳以上の方が多く使っているイメージですね。

栗田:
アプリを使いこなす!となると、若い世代だと思っていたので意外ですが、御社のアプリの使いやすさがあるんですね。このように水産業界で多く利用されている御社のサービスが、水産業界にもたらす影響をうかがえますでしょうか。

草間さん:
水産業界は高齢化しており、なり手がいないという状況です。市場から産地の漁師さんまで、どの立場にいらっしゃる方々も高齢化かつ人手不足の状況下で、生産性を高めていくことが重要だと考えています。その中で、僕らはその川上から川下すべてにプロダクトが適応できており、現在はその濃度を濃くしていこうという段階にいるので、水産流通のデジタル化を着実に進めていけているのではないかと思います。

栗田:
人手不足といった分かりやすい課題がある中で、他企業の参入が、他業界と比較をすると少ない印象です。なぜなのでしょうか。

草間さん:
当社のサービスはユーザーの皆さまが使いやすい単価になっているので、開発や運営にかかるコストバランスを気にするとなかなか参入障壁が高いのでは?と考えています。また先述した状況を受けて減収利益などの会社が多いという特徴もあるので、似たような事業は採算性の面から敬遠されがちという理由も考えられます。

森田さん:
流通構造が複雑化しすぎて、ひとつひとつを紐解けないところまで来てしまっているというのも1つあるかなと思います。だからこそ、自分たちが改善していくしかないんだというやりがいやモチベーションも生まれますね。

採用について

栗田:
ありがとうございます。続けて採用活動について伺います。御社では資金調達のリリースがあったり、noteやWantedlyなどを積極的に活用し、何をしているのか発信し続けていると感じております。その活動を繰り返していても、カスタマーサクセス・セールスにピッタリな方の採用にご苦労されているのでしょうか?

森田さん:
大変有難いことに、ご応募していただく方は一定数いらっしゃいます。ただし、会社がこのフェーズだからこそ、初めてお話させていただく段階でご活躍が難しいだろうと判断させていただくことが多く、内定を出させていただいても残念ながら辞退されることもあったりと、毎月のように入社が決まっているわけではなく、慎重に選考させていただいている状況です。

草間さん:
面談に入らせていただくこともあるのですが、ミスマッチとなる理由はマインドの部分が多いですね。このフェーズでセールスメンバーとしてジョインいただく方のマインドが、会社のビジョンや今大切にしていることにすぐチューニングでき、行動をとることができるかどうかをかなり重要視しています。

栗田:
「マインド」を深くお伺いしてもよろしいですか。

草間さん:
変化を楽しむということです。ウーオに関係なく、自分のやりたい理想があるというのは大前提。ただ理想だけを追わずに、弊社に入社した後のギャップを理解した上で変化に対応し、ギャップを埋められることが必要です。ある意味、自分のやりたいことをやるために、まず目先の仕事で成果を出さなきゃいけないことがきちんと理解できて行動できるか?という点を重要視しています。

栗田:
入社実績について、経営陣からはどのようなご意見がありますか?

森田さん:
人事ー現場ー経営間ではよく話をしていて、ピンポイントな人材を狙いに行ってるからこそ出会うことが難しいという共通認識はあります。ただ、売上を上げていくためにはもう少し戦力が必要だとは常々考えています。ちょうど1名セールスが決まりまして、年明けから入社いただく予定です。取引先としてお付き合いをしていた時から知っていた方のため、半リファラルでの入社決定となりました!

栗田:
半リファラル、おめでとうございます!中途ではなく、新卒採用に関しての質問になります。今は新卒は取られていないという理解でよろしいですか。例えば、水産学部などに事業説明するとマッチする可能性があると思ったのですが、新卒を取らないのにはスキルの有無の部分が関係するのでしょうか。

森田さん:
実は…新卒の方でも弊社のビジョンに共感し、ぜひウーオで働きたいと言ってくださる方もいます。ただ、業務が型化されていないため教育面で十分なフォローができないことや、新卒の皆さんが想定する以上の大変さがあるので、積極的に新卒採用を行なってはいない状況です。

社員の特徴について

栗田:
ありがとうございます。では最後に、社員さんの特徴について教えてください。

草間さん:
目標数字が決まった時に、その数字を分解し、逆算して行動をすぐにとれる人が多いと思います。その後にフィードバックをもらって修正をしたりするので、もちろん考えたうえで行動をとりますが、考えすぎて期を逃してしまわないよう、スピーディーに行動に移せるメンバーで構成されていますね。

栗田:
大前提「指示待ち」ではダメで、逆算して行動計画を立てること、立てた計画をスピード感を持って行動できる方がベースになると、私も感じました。そして何よりも、日本の水産業界への課題意識を持ち、その課題を解決することにワクワクする方であれば、最高の環境・フェーズとも感じました!

■ウーオさんをもっと知りたい!方 まとめ記事(note)
https://note.com/uuuo

求人情報

■ウーオさんの求人はこちら!就業地が広島のポジションもあります。
https://uuuo.co.jp/recruit

アトモニメンバーからの一言

  • 栗田 康二のプロフィール画像

    栗田 康二

    株式会社アトモニ|代表取締役

    業界と自分自身を変える覚悟

    日本の水産業の課題解決に本気で取り組まれている草間さん、森田さんとのインタビューは、あっという間に時間が過ぎました。課題が複雑化しているからこそ、解決には時間がかかり、本当に大変なご苦労があると感じた一方で、その難しさを楽しんでいるような印象もありました。これからの日本の水産業のために、決まった仕事をこなすのではなく、柔軟性を持って取り組まれていました。業界を変えていく高い志と、自らを変化・レベルアップさせていく覚悟がある方には、最高の環境だと思います!

  • 北尾 美凪のプロフィール画像

    北尾 美凪

    株式会社アトモニ|インターン

    業界を変えることの本気度に圧倒

    ウーオ様が、水産業界になくてはならない存在となっているのには、社内の方々の並々ならぬ想いやスピード感をもった働きが背景にあることが分かりました。職務を超えた働きなど、まだ働いたことのない私でさえも、お二人の仕事量に驚きました。水産業界を取り巻く現状を変えようとするには、想像できないほどの努力が必要になると感じましたが、強い想いを持って働かれているお二人が業界の新しい当たり前を作っていくことにワクワクしました!